若い人達に聴いて欲しい Ⅰ

 
Bobby Charles / Bobby Charles               1972


またまた不人気の音楽話を一席。しかもおせっかいにも押しつけがましいタイトルで、我ながらどうにも・・・しかし昨今の音楽を耳にするにつけ、そんなことを思ってしまうわけだ。

さてボビー・チャールズである。先にも書いたウッド・ストック系のミュージシャン。1938年ルイジアナ州生まれ(ご存命なら72歳。今年1月に亡くなった)。ケイジャンの家系に生まれたようだ。

ケイジャンとはAcadianの英語読み訛りで、現在のカナダ東海岸にあったフランスのアカディア植民地にいた移民を指すが、18世紀半ばのフレンチ・インディアン戦争(フランスvsイギリスの北米での戦い)で強制的に南部アメリカに移住させられた。
その土地がルイジアナ=フランス王ルイに由来、ニューオリンズはヌーベルオルレアン、バーボンはブルボンとフランス語がもとになっていることからもわかるようにもともとはフランス領植民地。後にはスペイン領になったりと、様々な文化が交錯し音楽も独自の発展を遂げた。この土地がなかったらジャズもロックも、今のポピュラー音楽は無かったと言っていい。



そんな中で生まれ育った彼も独自の音楽スタイルを持っていたのだろうが、その音楽キャリアのスタートはR&Bシンガーとしてシカゴのチェス・レコードと契約している。チェスは電話でオーディションを行い、ボビー・チャールズは黒人であると思いこんで契約したという逸話がある。だからチェス・レコードとして初の白人ミュージシャンが彼となった。

1971年にニューヨークのウッド・ストックへ移住。先にも書いたがこの地ではボブ・ディランらによって古いアメリカの音楽を自分達の音楽へ取り込む作業が行われてきた。様々な音楽が入り乱れていたアメリカ南部を背景にしていたボビー・チャールズにはもってこいの土地だったろう。 


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Bearsville  Record

1972年ベアズヴィル・レコードから出たのが本作。バックにはザ・バンドのメンバーをはじめウッド・ストックのそうそうたるミュージシャンが名を連ねている。リック・ダンコ、レボン・ヘルム、ガーズ・ハドソン、エイモス・ギャレット、ジェフ・マルダー、デビッド・サンボーン、ベン・キース、そしてニューオリンズからはドクター・ジョン。

しかしてその音はといえば、R&B、ニューオリンズ、カントリー・ブルース、ケイジャンなどを織り交ぜた「ゆったり感」漂うもので、肩の力をおもいっきり抜いたロック、とでも言ったらいいだろうか。ドロ臭くも繊細な音。生まれ育った南部の田舎の香りと知的なウッド・ストックの空気が入り混じった絶妙な音楽に仕上がっていると思う。
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No title

こんばんは。
読んでると、これも聞いて見たいと思います。
探してみます!
僕は若い部類にはいりませんが(笑
"BIG TROUT RADIO"はプー横丁で入手しました!
ゆっくり聞いてみます。

OBAさん

今更ですがネットは便利ですね。京都からCDですもんね。
お気に召すといいのですが・・・雪「マジ降り」になったようですね。釈迦に説法ですが、車の運転などご注意ください。
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Author:somebin
東京都練馬区在住
FF歴35年を超えました。まだまだ修行中の身なれど
少しでも役に立つ記事が書ければ幸いです。

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