スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ボブ ディランとイキリス民謡

Quarrymen_In_Rosebery_Street.jpg 
クオリーメン (右の演奏者は洗濯板を持っている   センターは若き日のジョン・レノン)


またまた音楽の話で恐縮です。3月まで続きます・・・・

アメリカでは1950年代からフォーク・リバイヴァルによって古い伝承歌が掘り起こされていったが、この動きは大西洋を挟んでイギリス(スコットランドやアイルランドなども含めた意味でブリテンと呼びたい)でも同じような動きを見せる。

ブリテンではこの時期スキッフルと呼ばれた音楽が大流行していた。取り上げられたのはアメリカのフォークやブルースといった伝承歌などで、その流行はあっと言う間に収束するのだが、後のブリテンのロックには大きな影響を残した。もともと洗濯板や紅茶の茶箱などを改良して楽器代わりに、ギターやバンジョーと合奏するスタイルがスキッフルなのだが、なにせガラクタの楽器で技術も問わないとあって、猫も杓子もバンドを組み、教会の集会や学校、カフェなどで気軽に演奏を楽しんだ。その中からミック・ジャガーやジミー・ペイジ、リッチー・ブラックモア、ヴァン・モリソンそしてクオリーメン(後のビートルズ)なども出てきている。ブリティッシュ・ロックのビッグネーム達もそのキャリアはアメリカのフォークや伝承歌を題材にした音楽がスタートであった。


carthy.jpg 
Martin Carthy / Martin Carthy             1965


古いアメリカの音楽はもともとブリテン由来のものが多い。移民がアメリカに持ち込んだ歌がもとになっているのだ。このルース・オブ・ルーツにスキッフル熱から覚めたイギリス人達は気が付いた。アメリカで見事に蘇った伝承歌のルーツは自分たちの足元にあった。こうしてブリテンでもフォーク・リバイヴァルが急速に進行したのだが、この動きは今度はアメリカのミュージシャンにも影響をもたらす。ボブ・ディランやポール・サイモンがイギリスを訪れブリテンの伝承歌を持ち帰るのだ。

1962年ボブ・ディランはロンドンでマーチン・カーシーらと出会い、彼らからブリテンの伝承歌を知ることになる。ディランの2枚目のアルバム「Freewheerin'」にはブリテン由来と思われる曲がいくつかある。



Lord+Franklin_convert_20101123210527.jpg 
ブリテンの古い伝承歌 Lord Franklin              Cruel Sister/ Pentangle

Bob+Dylan+s+Dream_convert_20101123210440.jpg 
Bob Dylan's Dream / Bob Dylan

Lord Franklinはトラディショナルでこの採譜ではキーはE(ミ)。一方Bob Dylan's DreamはG(ソ)。譜面を比較してみると一見ちがう曲である印象だが、コードをディグリー・ネームに置き換えてみると、Ⅰ-Ⅳ-ⅥmーⅤ-Ⅰ-Ⅳ-(Ⅴ)-Ⅰまでまるっきり同じ構成。まちがいなくディランはこの古い伝承歌を借用している。

もともとLord Franklinはいわば民謡なので譜面はない。だから極端に言えば唄う人によってかなりニュアンスが異なってくる。採譜はPentangleの演奏からだが、マーチン・カーシがどのように唄ってディランがどのように聴いたのかは知る由もないが・・・・


次にブリテンの伝承歌Lord  Randal と ディランのA Hard Rain's A-Gonna Fallの詩をみてみよう。注目は最初の二行。


Lord Randal
O where ha you been,Lord Randal,my son?
And where ha you been,my handsome young man?

A Hard Rain's A-Gonna Fall
Oh,where have you been,my blue-eyed son?
Oh,where have you been,my darking young one?


ディランのHard Rain'sは偏見や差別、抑圧などを告発する歌としてキューバ危機のさなかに登場し、Blowin' in The Windと共にプロテスト・ソングの旗手して祭り上げられることになる。

こうした伝承歌がもとになった曲は実はディランに限らず数々ある。(いつかポール・サイモンのパクリを紹介したい)
ジョニ・ミッチェルはディランを盗人呼ばわりしているが、なぜディランが伝承歌にこだわったのかを次回また考察してみたい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

somebin

Author:somebin
東京都練馬区在住
FF歴35年を超えました。まだまだ修行中の身なれど
少しでも役に立つ記事が書ければ幸いです。

カテゴリ
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。