若い人達に聴いてほしい Ⅱ

514WMPZ378L__SL500_AA300_.jpg 
Tarzana Kid / John Sebastian              1974


1944年ニューヨークはグリニッジ・ヴィレッジ生まれ。1965年にラヴィン・スプーンフルの中心メンバーとしてデビューするが、それ以前の1963年に結成されたイーヴン・ダズン・ジャグ・バンドに参加している。

ジャグ・バンドというのはアメリカの古いバンド形式で、1900年にケンタッキーで初めてお目見えしたことになっているが、きっとそれ以前から人々の間で愉しまれていた形態であると思う。ジャグ(瓶)、ウォッシュボード(洗濯板)、ミュージカルソー(ノコギリ)、ウォッシュタブ(洗濯桶)、スプーンなど身近な音の出るものを楽器代わりに使い、そこへハーモニカやらバンジョー、ギター、マンドリンなどの楽器をくわえるのがジャグ・バンドスタイルだ。
*このスタイルからジャグを抜いたものがイギリスで流行ったスキッフルと考えて良さそうだ。



1950年代からはじまったアメリカのフォーク・リヴァイバルは古い伝承歌や流行り歌のルーツを掘り起こす運動でもあったわけだが、当然このジャグ・バンドへも探求の手は伸びた。1963年イーヴン ダズンはこうして結成されたのだが、その中にはマリア・マルダーやジョン・セバスチャンがいた。

こうしたルーツであるフォークや伝承歌を研究していく中でラヴィン・スプーンフルと言うバンドが誕生するのだが、形としてはボブ・ディランが模索したルーツを取り込んだフォークのロック化に踏襲されるのだと思う。

ボブ・ディランのルーツ音楽へのアプローチが彼らとどのような接点を持つのかは不明だが、その音は先に紹介したボビー・チャールズなどに比べるとかなり洗練されたイメージだ。たぶんグリニッジ・ヴィレッジというニューヨークの都会的センスが様々な音楽を吸収する際に作用した結果だと思う。

紹介したTrzana Kidもルーツ音楽をちりばめた楽しい内容ながら非常に落ち着いた音作りで心が和む。
ジミー・クリフのナンバーで始まり、オールド・ジャズ、デキシー、カントリー、ヒルビリー、ブルースなど軽やかに表現した心地よい音楽に仕上がっている。

参加ミュージシャンはローエル・ジョージ、ライ・クーダー、デビッド・リンドレー、エイモス・ギャレットなどで豪華なラインナップだ。

ジョン・セバスチャンはきっとジミー・ロジャーズが大好きなのだろうなあ、と思わせる歌いっぷりとハーモニカは絶品だ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

somebin

Author:somebin
東京都練馬区在住
FF歴35年を超えました。まだまだ修行中の身なれど
少しでも役に立つ記事が書ければ幸いです。

カテゴリ
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR